タイのお役立ちメモ
|
|
■ タイの気候と地理 | |
◎ 気候 | |
赤道から北緯30度辺りに位置するタイは熱帯に属しています。年間の温度差が小さく、最高気温が中央タイで33.7度、最低気温が24.7度、平均気温が28.5度。 暑いといえば暑いのですが40度を超すような猛暑は、暑気の炎天下を除けばめったにありません。 |
|
● 暑気(3〜5月) | |
一番暑いのが4月で平均気温は30度。しかし湿度70%と乾燥したシーズンでもあるので、それ程暑くはありません。でも照りつける太陽は圧倒されそうな威力をもっています。 |
|
● 雨季(6〜10月) | |
6月になると雨期に入ります。以前は一日に一回大地を叩く豪快なスコールがありましたが、自然破壊や都市構造の変化でそれほどでもなくなりました。しかし以前ほど豪快でないにしろ、毎日30分から1時間くらいは降雨がありますので、蒸し厚い時期です。 |
|
● 涼気(11月〜2月) | |
だいたい11月に入ると、雨は降らなくなり気温も下がって、年間で一番過ごしやすいシーズンとなります。バンコクの平均気温は26〜27度位で、空気は乾燥し、澄みきって美しく見えます。 北部ではかなり冷え込むので、セーターなどが必要です。また南部では、年間を通して雨が降るようです。 |
|
タイ国は常夏の国と思われていますが、ここに住み慣れると年間の温度差こそ小さくとも、シーズンによっては暑かったり、寒かったりで季節の移り変わりを感じる事ができます。ただ、日本で一番よい季節の陽春4月がタイの暑季にあたるなど、激しい日本との気候のズレがあります。 来タイされたばかりの方は、暑さバテや脱水症状に注意して、健康管理をしてください。タイの学校の夏休みも、猛暑の3月の半ばから5月半ばにかけてあります。 |
|
◎ 地理 | |
タイ国はインドシナ半島の中央部に位置し、北西部から西部にかけてはミャンマー、東北・北部はラオス、東南部はカンボジア、南部はマレーシアに接しています。 面積は51万4千平方キロ、日本の約1.4倍の広さですが、山林の多い日本と比べ平野部が多いのが特徴です。 四方の国境沿いおよびカオヤイ国立公園付近に、若干の山岳地帯がありますが、それほど険しい山はありません。中央に母なるメナーム・チャオプラヤー(チャオプラヤー河の意味)が流れ、中央平野はこの河にやって豊沃な地になっています。東北部の乾燥地帯は広大な不毛の地であり、最近は水路、感慨施設が開発されて、いくらか良くなりましたが、それでもタイで最も貧困な地域となっています。 国土は南の端から北部まで1.600km、東西800kmの地域を占め、象の頭の形に似ています。産業的、風土的、社会的、文化的に4つの地域に大別されます。 |
|
● 北部 | |
比較的気候が涼しく、山岳地帯の多い地域です。昔はこの辺はうっそうとしたチーク林だったのですが、乱伐のため今では壊滅状態です。しかしメコン河を超えてラオス領内に入ったところの森林はまだ健在ということです。 チェンライ地方はラムヤーイ(龍眼)の産地として知られています、最近は冷気を必要とする西洋野菜や花の栽培も盛んになっています。 |
|
● 東北部 | |
「イサーン」と呼ばれるこの地域は面積の上では一番広いのですが、降雨量はあっても土地に保水力がないこと、乾燥していること、土地に塩分を含んでいることなどから、不毛の土地と言われています。 近年は灌漑ダムの建設により、多少は耕作も可能になりましたが、タイで最も貧困な地域のひとつです。 |
|
● 中央平野 | |
メナーム・チャオプラヤに潤される中央平野は、世界でも有数の豊沃な地域で、米の二毛作を初め、あらゆる農作物の生育に適しています。タイが米輸出世界一の座を守り続けていられるのも、この豊沃な大地の恵のお陰といえるかもしれません。 そのため人口が密集しており、もちろんバンコクもこの地域内に含まれています。 |
|
● 南部 | |
アンダマン海とタイ湾に挾まれて、象の鼻の様に南に細長く伸びている半島部は、昔から錫、ゴムの産地として有名です。 近頃は水産業のほかにパーム油の生産も盛んなので、中央部と並ぶタイの富裕な地域となっています。 |
|